blog1138

松本敦です。いちおう最高位戦で麻雀してます。ブログは頑張って続ける。内容はテキトー

映画の小道具一つに、意識を持っていかれかけた話

ちょっと前だけど、アントマン&ワスプを観てきた。

アイアンマン以降の、いわゆるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は当然、大量の監督が作っているんだけど、僕が特に気に入っているのは2人いる。一人はジェームス・ガンと言う人で、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(多分2作目も)とか、アベンジャーズのインフィニティウォーとか、ゲームのロリポップチェーンソーとか、わりとPOPな感じの作風。もう1人がアントマンとか、割とコメディ映画とかをとってきたペイトン・リードという人で、POPなところは似ているんだけど、なんというかサービス精神がすごいと思っている。ちょっとしたシーンのテレビにナイトライダー映してみたりとか、「あーそりゃああれも好きだよね」みたいなのを欠かさない。

で、今回もなにか入れてくれているかなと思っていたら冒頭、主人公(前情報として、宇宙飛行士を目指していた)が読んでいた本の著者がJohn Glennだったので、「ここでライトスタッフかよ!なにしてくれんねん!」となって軽いパニック。おそらく本は"The ASTRONAUTS: PIONEERS In SPACE."だったと思うんだけど。流石に1秒足らずなので分からなかった。DVDが届くのを待つ必要がある。

ジョン・グレンが、真のアメリカン・ヒーローの象徴であること、ライトスタッフの映画自体は史実に忠実でないこと、かつ、映画の目的自体にグレンを上院議員に当選させるためのプロパガンダ的な側面を指摘されていること、を差し置いても、小学生の理解力でしか捉えられなかった時の、しかしあの衝撃は忘れられないし、アカデミー賞の作曲賞を受賞後に盗作気味と指摘されたbill contiの”Yeager's Triumph”を聞くと、他にはない特別な気持ちになってしまう。

それは基本的には、高校生で学業を諦めた事に対する後悔であり、宇宙が目指す目標から、単に憧れる存在になっていることを突きつけられることであり、僕にとっては時間は取り戻せないということの象徴がこの一曲なのだ。

将来、宇宙には間違いなく行けるようになるだろう。ただ、僕がやりたかったことは単に海外旅行のノリで月に行くとか、そんなことではないし、じゃあJAXAの公開案件に提案するかと言えば(なにがしかできることはあるだろうが)そういうものでもなく、憧れはただ静かに心の中にしまっておく対象になってゆく。月ではなくケープカナベラルには、死ぬ前に一度は行きたいが。

まあとにかく、ライトスタッフぜひ観てみてください。今後、あなたが見る様々なアニメとかも、確実に面白くなります。

あ、アントマンも、もちろん面白かったです。完全にミクロの決死圏だとは思いましたが。