SFよもやま話
「好きな乗り物を1つ挙げなさい」
めちゃくちゃ難しい質問ですが、非実在モビリティであれば、2つまで絞ることができるすなわち
と
(順不同)
ヤマトの好きなところは、「発進シーン」と、「それより前」に詰まってるんですね
確か完結編で、ヤマトを降りる決断をした古代くんが、一人で暗いブリッジに佇んでいて、そこで急にエンジンが掛かってブリッジの計器類がひかり出し、動きはじめる。マシンが目覚めていく過程って、すごくワクワクしませんか?僕は自分の車のエンジンとかも、もっとゆっくり掛かって欲しいくらいなんですね
あとは、ヤマトよ永遠に、でイカルス基地から発進するところ、フライホイールの2本目が廻って、岩盤がガッと崩れてヤマトが出ていく。ヤマトの映画は、1作目と永遠には岩盤から、2作目のさらばと完結編は海から発進するんだけど、僕は永遠にのあのシーンが一番興奮する(次点で、さらばの海中から出て行くところ、滴る海水、見送る藤堂司令官)
もちろん、作品の構成上でボリューム取られてるってのはあるんですが、開放とか覚醒のカタルシスが刺さってるんだと思うんですね
ではスター・トレックはどうなのかというと、大抵の作品でEnterpriseは「もうある、宇宙にいる」ので、基本的にはその中で起きていることが中心になる。僕が乗りたい理由も、どちらかと言うとピカード艦長と働いてみたいからという方が大きい
ただ、決して作中で船に対する思い入れが描かれないわけではなく、むしろ重要なパーツではある
スター・トレック3で、惑星ジェネシスに降り立ったカークが、自爆するEnterpriseを見守るシーン
ファースト・コンタクトで、出来たてホヤホヤのEnterprise-Eを捨てる決意をしたピカードが呟いた"Eの次はFがあるさ"っていう台詞にも、字面以上の感情が籠もってると思っている
あのあたりは、完結編でヤマトを自沈させる事に決まってから、乗組員に漂ってる悲壮感と何ら変わりない
単なる舞台装置としての役割を超えて、作品の中核になっていく乗り物は、やっぱり船なんだろうか
とにかく、最近はSF成分の摂取をサボっているからこんなに昔話ばかりになってしまうので、ちゃんとオタク道も走っていきます